大空ひろしのオリジナル小説

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子供ねー、当たり外れあるよな

本当に子供というのは面倒な存在。腹が立つこともあれば情けなく思うこともしばしば。
言うことを聞かず、やたら偉ぶり反抗することも。
でも、子供の存在はそれ以上に、遙かに大きな喜びや幸せを与えてくれる。


「青は藍より出でて藍より青し」
この様であれば、親はどんなに惨めな生活をしていても本望であり歓喜で誇りである。


しかし、世の中にはそうではない子供も結構いる。
小さな犯罪から大きな犯罪、を犯してしまうとか、いつまで経っても、うだつがあがらないとか、親に心配ばかりかけ続ける子供達も。


名前は覚えないが例の「頂き女子リリちゃん」
犯罪の内容もさることながら、判決にも興味が向く。


判決が下る前に、彼女は手記を書いたという。
40数枚に渡る手記の一部抜粋が記事として載っていた。
ほんの一部分抜粋なので、これで何かを判断するのは乱暴だとは思う。
それを承知で一言で言わせて貰えば、ずる賢い人間と、私は読み取った。


不幸な家庭環境を象徴的に示している。両親からの愛情を受けず、暴力的対応をされつづけたとも。


普通の親なら、そして小才が回る彼女の親が、そうそう考えられないような愚かな行動をしていたとは思えない。
実際にその様な行動をしていたとしても、親の気持ちに立てば、余りに手が付けられないほど彼女が乱れていたとも推測してしまう。
所謂、躾けの一環として取った行動かも知れない。


それを匂わすような裁判。法廷で彼女の家庭事情が語られたとは見聞きしていない。
実際に酷い家庭なら弁護側は情状を求め当然強く取り上げる。それが常套手段だ。
でも、それも聞かない。若しかしたら自分の情報不足だけなのかも知れないが。


彼女の発言や言葉は、自己弁護なのである。自己を良く見せるため、自己を飾るため、自己の罪を覆い隠すため、の発言であり行動のように見える。


恐らく、裁判官らもそれを感じとって居たのかも知れない。それ故、9年という懲役刑が下されたのだと思う。
最も、脱税の罪、犯罪師範の販売等々も加味された物だけど。


脱税の懲役刑は意外と短い。犯罪を起こさせる物の販売はどの位の懲役になるかは分からないが、彼女の犯した罪は決して軽くは無いと言うことだろう。


欺したお金で、自分の性欲やその他欲望を満たすために限りない放蕩を繰り返していたのだから。
序でに言えば、当然ながら彼女に関わるホストやその経営者への罪も強く問うべきだ。
それでこそ、法的平等が保てる。


子供達よ、親の所為にして犯罪を犯すな! それぞれではあるが多くの子供達がくるしんだりくやしんだり、その他嫌なことを体験してきている。
だからといって、それを理由に犯罪を犯す子供達はごく一部。


ヤケクソになれば何も見えなくなるだろうが、それでも将来、未来を見据えて犯罪に手を染めてはならない。
誰が見ても親不孝その物だ。無償の親の愛を少しでも感じとって欲しい。