大空ひろしのオリジナル小説

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明るい建物

子供達も大きくなり、結婚や独立して只今家族は3人暮らし。
部屋が空き、1人一部屋と十分余裕がある。


自分の部屋はどういう訳か北向きの部屋。
北向きだと暗っぽいイメージがあるが、晴れている日は滅茶明るい。


理由は隣家との余裕のある間隔と少し離れているが隣家の白い壁。
十分な空と白い壁がもたらす反射光により、晴れている日はとても明るい。


我が完全なる北向きの部屋を訪れる友人は、
「こんなに明るいんだ」と、皆一様に驚く。


例え南向きの部屋や建物でも、隣家が近かったり色々遮る物があるとそんなに明るくない部屋も東京にはある。
況してや、窓面積が少ない物件等は昼間でも照明が必要な家もある。
(掃除という職業柄、様々な家・建物を観てきている)


明るい部屋に住んでいるからと言って、明るい性格かと聞かれれば、それは違うが。


天気によるのだが、明るい部屋でチマチマ小説や曲作りをしているのだから、明るい作品が生まれても良いと思うが、それがそのようにならない。
何故か? 性格でしょう。


ここで外に出た時の話をしたい。
日本の状況も大きく変わって来たのが、男性が女性に接する場合。


我々の若い頃は、大人も子供も男女関係無く、困ったりしていたら気楽に声を掛け
相談に乗ったり手助けをしていた。
アカの他人であっても。


今はそんなことは出来ない。とんでもないことになる。
男性はもう、気軽に女性に接するのは無理。
話しかけただけで、チカンだストーカーだとなんやかんやと悪者にしてくる。
幼子、特に女の子にたいしてなら、即通報される恐れもある。


なので自分は、大人であろうと子供であろうと、女性と名の付く人にはどんなに困っていても声を掛けたり手を差し伸べないよう心掛けている。最悪状況の場合は110番へ。
勿論、アカの他人に対して。


知り合い女性に対しても一応、妻に不倫や浮気を疑われるので。悉く潰されるし。


昔をよく知る自分としては、随分殺伐とした世の中になってしまったなと残念に思う。
過剰すぎる情報社会がもたらした物と考えるが、
確かにSNSの中には男性目線の、下着がー、おっぱいがーなんて、溢れるほどある。


閲覧目的、世のスケベ男の訪問数を稼ごうと、嫌らしい表現や作り話が氾濫している。
確かにそれによって刺激される男性も居るのは確か。
特に、セクハラとか女性にガチガチの鎧を着せているの夜中。声を掛けられない男性が多いから、自然とはけ口をその様なものに求めてしまう。


女性は氾濫する情報、そして目に付く性犯罪情報によって、かたくなにガードを固めようとする。事実関係はともかくとして、恐怖や警戒が増しているのは事実。


益々男女の間に隔離が広がりそう。本来は同じ人間なのだから男女足りないところを補い合い、協力し合い、生きるのがベターだと思うが。
その姿勢であれば、犯罪も抑制されていくと思う。
対立は却って犯罪を誘発する。