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定年刑事が現役?

テレビなどでの刑事ドラマ、事件ドラマ。
その主役の高年齢化にとも無い、「ドラマ内での定年」はどうなってるのかとの意見が。


ドラマ内での設定年齢も、役を演じる俳優年齢もとっくに年取っている筈なのに、現役バリバリ設定に違和感を持ってしまう人も多いらしい。
杉下右京も実年齢は70を越えた水谷豊。鴨志田万年平刑事は伊東四朗は82歳。


水戸黄門などの時代劇でも悪役俳優は「代わりばんこ」に出て来て、ドラマ始まりに出て来ても「彼奴は悪人」と考えなくても分かってしまう。
時々現代劇に出てくるが、「やはり彼が悪人だろうな」とのイメージが拭えない。


俳優志望は多く居ると思う。素晴らしい演技をする人も居るだろう。しかし、見世物であるドラマには知名度も必要。
ベテラン俳優は演技力も知名度も高い。そんな俳優を起用しなければ視聴者に飽きられてしまうという難しさがある。


これは外国ドラマでもある。特に昔のドラマは、悪役として色々なドラマに顔を出すお馴染み俳優が結構いた。
例えば「特攻Aチーム」の悪役は何度も同じ顔が出てくる。
現在に於いても、人気俳優は様々なドラマに出演している。


やはり、人気も実力も備えた俳優というのは少ないのか。
なので、演技者の高齢化は仕方が無いことなのだろう。


でも、演出者にも責任があると思う。
限られた人気俳優に依存し、若手を育てて来なかった。
ジャニーズ系の若手を多数起用したが、単にビジュアルが良いと言うだけで観ていて詰まらないと思わせてしまったのかもしれない。


やはり演技力のしっかりした、ネームやビジュアルに捕らわれない役者をどんどん起用していくべきだと思う。
主人公的な役者は演技のしっかりした者。サブ役に若手を使い、育てることで若手を主人公にして行く。
視聴率優先の今のテレビ界。それは難しいし、理想と言えるのかも知れない。
抑も、観る側が許さない面もある。