大空ひろしのオリジナル小説

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潤滑油は必要?

バブル絶頂期には4~50坪の中古住宅が億を越えていた物が連なっていた。
バブルがはじけても評価が大きく落ちることがなかった。
しかし、大地震後はかなり悲惨な状況になった地域も。


長い間人間業をしていると様々な場面に出くわす。
喜怒哀楽ショーを観ているようだ。
楽しいことなら大歓迎だが、大概は平凡であるか大変な事で時間が過ぎる。


中でも男にとっては仕事が中心になる。そうならざるを得ない。
そうはいっても、仕事ばかりでは息苦しすぎて反吐が出る。


以前は、同性異性も含めて、会社で仕事以外の雑談をすることで息抜きをしていた。
所が、昨今では会社内の私語禁止とかかなり気を遣う、或いは用心深く言葉を選んで会話しなければならないようだ。


セクハラ・パワハラとやたら規制が強くなり、潤滑油でも有りハンドルの遊びのようなものでもある会話がし辛くなっていると聞く。
会社は仕事をするところ。当然と言えば当然なのだろう。


だが、それで良いのかという疑問も湧く。
嘗て、ソニーの研究員は仕事時間以外では何でも自由に興味があることを研究できたという。
自分の記憶が正しければ、スティーブジョブズのスマホは、その研究所を見学にした時に閃いたとか。
人間、遊びも大事。遊びがあるからリフレッシュや閃き、知恵等々が湧いてくると思う。
きちきちの仕事一筋で、良いアイディアが湧いてくるとは到底思えない。


翻って、会社内の自由な会話が厳しく規制される状況で、良い仕事が継続的に出来るだろうかと思う。
目に余るセクハラやパワハラは当然慎まなければならないが、軽口というか、気軽に会話が出来る環境が必要ではないのか?
当人がその言葉なり会話にとても不快感を感じるなら、「止めて欲しいと」と断るぐらいの心の余裕があっても良いと思う。


同じ人でも人間はその時の状況で気持ちや受け止め方が千差万別。故に、相手の気持ちを推し量ることが出来ない場合も多い。
六法全書を開きながら、こうこうだから罰では、いささか侘しい。
「止めて」と言っても続けるなら、問題にすべきだが。


常に「セクハラ・パワハラ」と声高に叫んでいては、雰囲気がピリピリして精神的なゆとり、遊びが得られなくなる。
人間は会話を通して成長する面がある。会話のない生き方は悲惨とも言える。


気分によって相手を判断するのではなく、会話を通して相手を理解していける環境も必要だと思う。


疑問がひとつ。婚活関係での初顔合わせ初デートに食事が必須なのが分からない。
2回目からなら分かる。
食事で相手を採点するため? ケチとか育ちとか心の広い狭いとか?
高級料理をタダで食べたいが故に婚活を繰り返す人も居るらしいね。(婚活経験者曰く)
男が馬鹿ばかりだと女性は楽だろうね。


猫が膝の上に乗って来た。撫ぜてくれとの催促。なのでここらで