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凄いよ凄い

最近日本文字って凄いと思う。
文章を書いている時、外国名を一文字で表せるので大変重宝する。


(米)亜米利加  (英)英吉利 (仏)仏蘭西 (伊)伊太利 (独)独逸
(加)加奈陀 (伯)伯剌西爾 等々もの凄い数だ。
英語表記にするとアルファベットが幾つも並ぶ。
当て漢字を付けた人達の苦労が偲ばれる。


昔の人は冒頭の漢字一文字で国を判別出来た。今でも何カ国かは頻繁に使われている。
若い人に分からなければ
アメリカ イギリス フランス イタリア ドイツ カナダ ブラジル等々
カタカナで書けば良い。しかもカタカナ文字だとアルファベットより文字数が少ない。
しかも、日本成人ならカタカナ表記ならほぼ100%読める。


そうなんですよね。漢字が読めなければ平仮名があり、片仮名が文字としてある。
なので、日本文字を使い分ければ殆どの日本人は読む事が出来る。日本語って便利ですね。
(今回は視覚障害者の方は対象にしてません)


そんなわけで、漢字の故郷。中国大陸の人達も日本語には
「喧嘩売ってんのかい」と言わしめる程難しいと思う。
どう言う課程でそうなったか知らないが、漢字一文字でも様々な読み方が生まれてしまってる。


抑も昔の人は偉い! 漢字から平仮名・片仮名を作り上げてしまったのだから。
それだけでは無い。古い時代からその三通りの文字を使い分け、読みやすいように、分かりやすいように表記しているのだから。
とは言え、古文は苦手というより、殆ど読めないが。
オノマトペなどは、音の無い音まで表現している。


やはり日本人は優秀な民族。言葉一つ表すにも様々な表し方を取り入れているのだから。


ではあるが、最近は各文字の使い方が大体決まってきた様に見える。
例えば、
外来語や外来製品は主にカタカナ。日本由来や日本に馴染み深い物は平仮名とか漢字。
これだけ見ても、文字を見ただけで大凡どういう物か分かる。


恐らく中国人も気が狂いそうになるのが多分「さかなへん」
結構当て字が多い。いや、もう総て当て字と言いたいぐらいだ。
例えば、
「鮪」何故魚が有るとマグロなんだよと言いたくなる。
「鮃」確かにヒラメは平たい。これはイメージし易いのでアリだろう。
このように、「さかなへん」が付く魚の命名も実にいい加減な気がする。
一体最初に命名したのは誰なんだと言いたい。
でも、最近は新顔もどんどん出て来ているので、面倒なのかカタカナ命名も流行っている。


上述のように、実際は平仮名表記の方が収まり良いが、敢えてカタカナも使用した。
ひらがなが続く文章に、上手にカタカナを入れると大変読みやすくなる。
日本人の素晴らしい知恵ですね。


未だ独身の頃。出張で広島・大阪で一年づつ過ごした時期があった。
その地を足場に、九州・四国・山陰・関西・京都は勿論、石川・岐阜・滋賀なども旅行した。
そこでなんと読むか分からなかったのが地名が結構あった。


ある先輩が「氏名と地名は間違えても仕方ない。恥では無い」と言った。
「三次」「十三」なんて最初に訪れた時には全く読めない。
「三」の次は四だろ。何が13なんだ? 歳か数か? となる。
勿論この例だけではない。もっともっと沢山。


名前も同じ。「百合子」なんて普通なら読めない。でも、自分は直ぐに覚えた。
同級生の可愛い子がその名前だったからね。


でも、漢字表記の下に小さいがローマ字表記の付いているのもあるので、読める地名も少なくない。
そうなんです。日本人はローマ字も読めるんですね。


小学生時代はなかなか読めなくて苦労したが、大人になって敢えて勉強せずともスラスラ読めるようになったのは不思議ではあるが。


遠い地域どころか、近隣の場所さえも読めない地名が多々ある。
「東雲」「舎人」代表的な物。
実は自分が大人になっても読めなかった地名の幾つか。
漢字の読み方が違う物は結構あるが、何と呼んで良いのか見当が付かない地名もある。


これでは外国人が世界一難しい言語と嘆き喚くのも良くわかる。
これらを普段から殆ど問題無く使いこなしている日本人は、
   偉い!!!



【大空ひろし】パオの歌/feat.さとうささら
短編小説「象のパオ」挿入歌です。短いです。