大空ひろしのオリジナル小説

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便騒動

「踏みまくって地獄に」エスカレーターに大便が点々と JR大宮駅の東西連絡通路で。
態(わざ)とか?それとも体の不調により、なのか?
踏んでしまったら、犬の糞どころの悲惨さではないよね。


掃除屋の自分も経験済み。
といっても、ビルの定期清掃を依頼していたパートさんの話。


各階移動の為にパートさんがエレベーターに乗る。
既に乗っていた老婦人と付き添いか家族の女性2人。


何か臭いが。どうみても便の臭い、が漂い始めた。
老女と女性のペアがエレベーターを降りる。
パートさんがふと、老女が立っていた床を見ると、何と大便が。


老女はスカート姿。でも、昔の人なので所謂腰巻きだった可能性が。
大便がストレートに落ちた形で残っていた。
パートさん、泣き泣き余計な仕事をさせられたと訴えて言う。
それも事細かに状況を説明しながら。


同じく今度は私。
顧客から電話が入る。
定期清掃担当ビルの踊り場に大便。至急始末してくれと。
急いで駆けつけると、確かにこんもりと。しかも表面が乾いて膜を張ったらしく、臭いはきつくない。
そこで、ゴム手にトイレットペーバ、消毒薬、レジ袋を何枚も持って処置。
ゴム手袋をし、何枚もレジ袋を重ね、固まりをつかみ取る。
すると、表面を覆っていた膜が破れ、一気に凄まじい臭いが。
いやはやとんだ災難。当然、特別手当など請求できない。


もう一つ、やはり別なビルで。今度は男性のパートさん。
オーナーから踊り場に大便がしてあるので掃除して欲しいと頼まれたと言う。
そのような仕事も、定期清掃をしている以上処置しなければならない。
詳しい状況を聞かなかったし、パートさんも話さず、大便を掃除したという報告を受けただけだった。
後に、そのオーナーさんから、「夜にしたみたい」等々詳しい説明をしてくれた。
女性は親切に状況を話してくれる。 私としては余り聞きたくないが。


笑えないよね。でも、笑いを堪えられなくなる。
酔っ払いの小用は様々な建物で時々ある。大概近くに公園トイレがあるのに、探そうとしないのかな?


小学生の頃、同級生が体調不良で早退。彼の歩いた廊下に大便がポツポツと落ちていた。
当時は余りに衝撃的出来事だったので、未だに記憶に残っている。